2024笠ヶ岳から読売新道へ 第二日目

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笠ヶ岳山頂より
<第二日目 8月10日土曜日>

本日はいよいよ笠新道、ということになる。

第二日目ルート

ワサビ平から林道を少し戻った登山口の標高が1365Mとして、 抜戸岳直下の尾根上の標高が2800Mだから、 水平距離約2.7Kmに対する標高差1450M、ざっと53%勾配もの勾配だ。 これはかなりキツい。

AM5:00、出発する。

ワサビ平小屋を後にする
まだ薄暗い。歩き出してすぐ、正面に岩峰群が見える。
錫杖岳だろうか
この計画も当初は、錫杖岳を真上に見上げるクリヤ谷を詰めてクリヤノ頭へ上がり、 雷鳥岩を経て笠ヶ岳山頂に至る、というものだったが、 クリヤ谷コースは近年荒れ果て、とても通れるルートにはなっていないとの情報があり、 おとなしく笠新道を通ることにしたのだ。 しこたま急登だということを除けば、笠新道は一般登山ルートには違いない。

AM5:11、笠新道登山口に到着。直ちに給水する。

笠新道登山口の水場

のっけから急登に突入となる。しばらくは樹林帯を行く。

取り付きからすぐに樹林帯の急登だ

途中樹木の途切れ目から乗鞍方面が見えるポイントがある。

奥に乗鞍岳 手前が焼岳

日が登り、天気は上々となった。

上方に先行者 急坂だ
槍も見える
樹林帯を抜ける

登るにつれ対岸には壁のように穂高連峰が連なる。見覚えのある峰々。

西穂から奥穂 ジャンダルム・ロバの耳もはっきり見えている
キレット
南岳から槍ヶ岳
気温も上がり、急登に次ぐ急登で疲労が蓄積していく。 なかなかペースが上がらない。
青空へ

這いつくばるような岩稜のぼりの連続の後、やっと2472ピーク下が見えてきたか・・・

杓子平を見渡す尾根を乗越す

2472ピーク下にはAM9:40到着。登山口から4時間半というところか。

杓子平へ乗越しポイントの標識

ここで小休止だ。もうクタクタだが、ちょっと何か口にして・・・ ううっ、眠い。猛烈な睡魔が襲ってくる。耐えられないからちょっと横になろう・・・。

ハッと気が付いて時計を見ると、50分も経過していた。 ノロノロと起き上がり、あたりを見回す。天気はいつの間にか曇ってしまっている。

休憩中の別のパーティの人から「良く寝てましたよ」と言われてしまう。

最近「登山道で寝る」を覚えてしまった。 クマに食われそうな場所でもちょくちょく寝てしまう。 それにしても50分は寝すぎだ。

AM10:50、出発する。

杓子平を進む
ゆるい傾斜のトラバースで同一標高を行く
だんだんと登り掛かる
ここら辺でもまた眠くなって横になる。

一向に睡魔が去ってくれないのには閉口した。 何とか起き上がっては這い上がる。

見下ろすとだいぶ登ったが
岩稜帯の急登はつづく

上に尾根が見えてきた
抜戸岳下の尾根乗越には12:36到着だ。

反対側へ少し降りると縦走路と合流する。

縦走路の標識
ここでまた眠くなる。 寝てばっかりで全くペースが上がらない。テン場にはまあ15:00前には着くだろうが。

だいぶガスが出て暗くなってきた。

笠ヶ岳方面縦走路
抜戸岳から笠ヶ岳山荘までは2700~2800M圏の縦走路となる。 アップダウンを繰り返しながら進むとやがて大岩が見えてきた。
抜戸岩か
抜戸岩をくぐる

しばらく進むとやっとテン場に到着した。

テン場到着

PM13:52。下からおよそ9時間だ。そのうちの睡眠が何時間だったろうか。

ここに張ろう

テントを設営したが、眠気が取れないので寝ることにした。 昨日しっかり睡眠をとったにも関わらず、生あくびが止まらない。 軽い熱中症もあるかもしれない。 それに笠新道はやはり相当に体力を損耗した。 眠るのが一番ということで2時間半ほど爆睡したようだ。

目をさましてテントを出ると、いつの間にか青空が出ている。

テントを出ると青空に
時計を見ると17時を回っている。 まだ雲は多いが見渡すと絶景だ。 これは山頂まで行かなければ。

カメラと小さなバックを持って、まず山荘へ向かう。 ここはテン場と小屋が遠いので有名だ。 幕営の受付をし、ついでにトイレも借りた。

笠ヶ岳山荘
案の定、テン場の水場は涸れていたので、500mlペットボトルの飲み物を2本購入する。 こんな山の上で飲み物を購入できるというのは有難いことだ。

さて小屋から山頂まで標高差およそ100Mを登る。ゴーロ帯だ。

山荘を後に山頂へ
振り返ればテン場があんなに小さく
山頂には多くの登山者が
PM17:47、山頂に到着する。標高2897Mだ。
笠ヶ岳山頂標識
新穂高側は雲海だ
雷鳥岩・クリヤノ頭方面 険しさが際立つ
平らな石の上に「←クリヤ」とある

一面の雲海だ
穂高連峰には多数の夏雲が
山々を睥睨す
笠ヶ岳直下の池_播隆平というところ
得意満面のピエールさんだ
あの雲海の下から登ってきたのだなあ
笠新道は半端ないキツさだったが、なんとか登ってこられた。 日本三大急登のブナ立尾根や谷川岳西黒尾根よりも急登だと思う。 地形図で大雑把な水平距離を計測して標高差を割ると、 ブナ立が約46%勾配、西黒が約38%勾配に対して、笠新道は53%もの勾配なのだ。

雲に覆われてゆく
太陽はまだ沈まない

明日は抜戸岳まで今日来た縦走路を戻り、分岐からそのまま北上する。双六岳、三又蓮華岳をへて三又山荘まで長距離のトレイルだ。

明日進む縦走路
山頂を後にする
ゴーロ帯を下りてゆくと、
雷鳥が待ってくれていた
テントに戻り、食事をとってさっさと寝る。 明日も朝が早い。

第二日目の稿、了。

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