晩秋の八ヶ岳東麓をゆく 2025  <第二日目>

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<第二日目 2025.11.2. 日曜日>

初冠雪の山頂
本沢温泉のテン場は樹林の中にあるが、昨夜は相当風雨が強かった。

それだけでなく、夜半に相当に冷え込んだ。 寒くて何度も寝返りを打ったのを覚えている。

朝起きてテントを出ると、そこら中に雪なのかヒョウなのか一面に積もっている。 寒いわけだ。

上の方は大丈夫だろうか・・・。

AM6:35、出発する。

再び訪れたい、いい温泉だった・・・
天狗岳へは小屋の裏手から登り出す。

今日は天狗岳~中山峠~高見石小屋と縦走し、白駒池へ下ってから転進、にゅうを廻り込んで再び稲子湯へ戻る予定だ。

しばらくは急登となる。 硫黄岳方向を見ると、雪雲がかかっている。 案の定、少し登ると雪が出てきた。

今朝方、積もった雪だろう・・
峠に近づくにつれ、おっそろしく急な斜面に。 やがて森林限界に。そして急登を登りきると標識が見える。 根石岳天狗岳の間のコルの標識だ。ここで主稜線に出る。
峠の標識
辺りは一面の銀世界となっていた。 AM7:55。朝日は既に高い。
本沢温泉方向_登ってきた道
天狗岳
峠の反対側(西側)は茅野方面
根石岳
天気いいぞ。

すぐに出発する。が・・

一瞬で吹雪出す
少し登って振り返る。
稜線は輝いている
阿弥陀岳、左には主峰赤岳
険しさが際立つ
硫黄岳爆裂火口の断面
右前方には稲子岳。
稲子岳南東岩壁
迫力の大岩壁
AM8:28、東天狗岳山頂到着。標高2,640Mだ。 絶景が広がる。
得意満面のピエールさんだ・・・というより、何だこの顔
阿弥陀岳
赤岳
ここまで登って来たかいがあった。
西天狗岳_向こうが少しだけ標高が高い(2,646M)
西天狗岳に登りたかったが、アイゼンがない。 残念ながら今回もスルーすることに。
遠く南アルプス_甲斐駒や北岳が見えている
AM8:45、名残惜しいが天狗岳を後に北上開始する。
天狗岳を後にする
下りは慎重に進まなければならない。
東天狗振り返り
夏道であればそれほど危険はないが、急下りだし雪が着いている。 この時期、雪はまだだろうとタカをくくってアイゼンを持て来なかった。 場所によりツルツルに滑って非常に危険だ。 着雪した樹木が朝日にキラキラと輝く様は神々しいまでだが、 見とれていて足を取られるわけにはいかないのである。
稲子岳と主稜線の間の有名な凹地
上の写真を見れば、巨大な山津波八ヶ岳主稜線と稲子岳を分かつダイナミクスを理解できるだろう。 稲子岳は「流山」であったのだ。

やがて樹林帯に入る。 足元を見れば、

きれいだ・・
見上げれば、
これも美しい
だいぶ下って来た。 AM9:46、中山峠へ無事到着。休憩しパンなどの食事もとる。

中山峠は登山道十文字交差点だ。左へ行けば黒百合ヒュッテから唐沢鉱泉、右へ行けば昨日通過したしらびそ小屋とみどり池だ。

ピエールさんは北上し、高見石小屋を目指す。

やがて中山(標高2,496M)に到着。AM10:30だ。 案外雪は積もっていた。

この辺は登山者も多くなる
小屋までは、中山から標高250M程下る。

AM11:12、高見石小屋到着だ。

高見石小屋
さて、ここではお楽しみが待っている。
揚げパンセット!!!
この揚げパンを目当てに、麦草峠からやってくる人も多いのだろう。 それにしてもものすごい人がこの小屋にいる。小屋を起点にニュウや白駒池を周回できるので人気なのもうなづける。

食べ終わったら「高見石」へ登らなければならない。 ここのもう一つの名物だ。 高見石からは360度展望がきく。

白駒池
先ほど下りてきた中山方面
茶臼山・北横岳方面か
居合わせたカップルに写真を撮ってあげ、ついでにちゃっかり記念撮影してもらうピエールさんだ
高見石は大岩が積みあがったような場所だ。 絶好の撮影ポイントである一方、万一スマホを落とせば、二度と戻ってくることは無い点に注意だ。

AM11:45、高見石小屋を出発する。 揚げパンは最高に美味かった。

PM12:05、白駒池到着。 白駒池は火山の溶岩流出による堰止湖だとのこと。新緑も紅葉も美しいことで知られるが、今は紅葉も終わり比較的静かだ。 この一帯はコケが本当に美しい。 湖に別れを告げ、登り掛かる。ニュウの裾野を巻くように進む。 少し登ると湿原が現れる。 池塘があちこちに。 さらに進むと今度は「コケ・ワールド」が広がる。 どこまでも、どこまでも・・・。 やがて道は白樺尾根と交差する。右へ登ればニュウへ、左へ下れば稲子湯だ。 このまま直進し、シャクナゲ尾根を進むことにする。

尾根筋に出たようだ
まだ13:30前。町営バスの最終は稲子湯前を16:05発だ。 15時前に着けば、ひと風呂浴びられる。

⇒稲子湯

小海町観光協会HPより
本沢温泉とはまた異なる趣に違いないこの温泉にも、ぜひ入りたいものだ。

まだコケ・ワールドは続く。 切り株全体をコケが覆う沢山のコケ・モンスターたちが、山肌全体を埋め尽くしてうごめくように見える。 コケ・ワールドが終わると尾根地形が明瞭となる。 トウヒなどの針葉樹の向こうには、

カラマツの広大な森が広がる
そして標高を下げるにつれ、紅葉が色鮮やかとなってゆく。 PM14:35、登山口に到着。 これでちょうど一周してきたことになる。

お疲れさま。

さあ温泉に入ろう。

ああ、美しい・・

晩秋の八ヶ岳東麓の稿、了。

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